家族という名の宝物

【手術中】

このランプがついてから、
二時間は経った。

「未来……」

そのとき。

ランプが消えた。

「未来っ」

「何とか、一命は取り留めました。ですが、目がさめる確率は、低いでしょう。このまま、1週間、目が覚めなければ……」

医師が、この先いう事が想像できてしまった。

「命は、助からないでしょう。」

「……っ…」

俺は、床に手をつき、泣いた。
周りを気にせずに。









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