家族という名の宝物

「あんた…いつまで泣いてるのよ?」

振り向くとそこには
一人の女。

「そんなにないてたら、未来ちゃん悲しむよ?」

「お前…誰だよ」

「小坂苺」

……あぁ彼奴か

「未来ちゃんが望んでることは、あなたが泣くことなの?違うでしょ?」

「お前に何がわかるんだよ…」


「……何もわかんないよ。あんたたちのことは。でもね?未来ちゃんをなくして悲しい人は、あんただけじゃないんだよ?!未来ちゃんが望んでることは、あんたが笑って、幸せになることじゃないの⁉︎」

俺が…笑って……?

「未来ちゃん、前に言ってたの。桐君には、しあわせになってほしい、笑顔でいて欲しいって。」

そんなこと、いってたのか……
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