家族という名の宝物

「おとーさん!おかーさん!」

バン!
と、勢い良く二人の部屋の
ドアを開ける。

「……え…」

そうとしか言えなかった。
あのカラッポの部屋を見たから。

「‥‥なに、これ…」

机の上にはてがみがあった。
相変わらず綺麗な、お母さんの字
で書かれた手紙が。
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