家族という名の宝物

「私の過去を知っても、守って
 くれる…?」

 少し恥ずかしかった。でも桐は

「うん。無理しないで。話してごらん」


この言葉に安心した。
そしてゆっくりと、はなしはじめた。

幸せだった日々、親に捨てられた
悲しみ。復讐心が芽生えたこと。
そして今、復讐のためにたくさんのこと
を実験して、人を傷つけてること。

そしてその時、親友と彼氏に
裏切られたこと。
包み隠さず話した。





少し、怖かった。
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