家族という名の宝物
「未来、おはよ」

「っあ、き、桐、おはよ…」

目をそらしていってしまった。

「なぁ、未来、俺のこと避けてる?」

「っえ?さ、避けてなんか…」

「ほら、そうやって目を逸らす。避けてるんだろ?そっか、俺、ウザい?毎日屋上に来て。未来に信頼されてるって思ってたけどそうじゃなかったんだな。」

違う…その逆だよ。

「ち、違うの桐…あのね…」

「悪かったな。もうここにはこないわ。」

私の言葉に被せるように
そう言い、桐は屋上からいなくなった。
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