家族という名の宝物
「さてと、未来の彼氏がきたし
トイレ行ってくるわ」
「行ってラー」
和希が軽く流す。
あ、聞きたいことあるんだった
「和希、今日一緒に帰れる?」
返事はわかってるけど
もしかしたらって。
「あー。わり!今日も無理」
はぁ。やっぱり。
和希は、学校では一緒にいてくれる
ことが多いけど
何故か帰りは一緒に帰ってくれない。
「そっか、わかった。」
そう一言だけ言うと
和希は自分の席に戻っていった。