家族という名の宝物
「か、ず…き?和希は……私の、こと、好きよね?私のこと……まもってくれるよねぇ?」
和希、迷ってるね?
「……凛を、……」
「ちょ、和希!なんでよ!私関係……」
「ないとは言わせないよ?凛。」
「っ!」
「あんたたちのせいで……私は……!」
ナイフを振り上げた。
「きゃぁぁあ!」
顔はかわいそうだから、
腕にした。でも、ほんのちょっと、
かすっただけ。
裏切られたと言っても、凛は
元親友。
「おい、和希。」
ビクッと、
かたをゆらした。