誠の華-アサガオ-




そんな子供みたいな生活を日々繰り返していた時、俺と喜助は免許を頂いた。




その日は喜助の家で俺の家族も交えて宴が開かれた。




酔いが回った親父達に酒を呑まされ、かなり酔っ払っていた俺達は縁側で夜風に当たっていた。




「なぁ、新八。実は俺、お凛ちゃんと恋仲になったんだ」



「おぉ!!!ついにか!!良かったじゃねえか!」




お凛ちゃんとは数月前に近所に越してきた女子。



並外れた美しさを持つ彼女に喜助は密かに恋心を抱いていた。



「あんなに可愛い子が俺と恋仲になるだなんてな!世の中何が起こるかわかんねえもんだな!!」




幸せそうに語る喜助だったが、それはあまり長くは続かなかった。




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