誠の華-アサガオ-




「喜助っっ!!お前何してやがる!!!」



俺の刀を受け止めた黒い影とは、喜助だった。



「お凛ちゃんを斬らないでくれ!!」



「だってこいつは…」




喜助は刀を仕舞うと額を地面に擦り付けながら土下座した。




俺は喜助の必死の形相に根負けして刀を収めた。




すると突然、鮮血が散った。




「っく!!」


「余計なことをするからだ」




凛の脇差が喜助の肩を貫いていた。




< 103 / 207 >

この作品をシェア

pagetop