誠の華-アサガオ-





「一は俺たちに迷惑をかけたくないから試衛館を出たんだろう?ならそこまであいつに構わない方がいいんじゃない?」



「僕もそう思うけど雪は一回決めたら聞かないから何言っても無駄だよ」




後ろで2人がブツブツ言ってるが敢えて無視する。




しばらく歩いていると路地裏から騒音が聞こえてきた。




私たち三人は顔を見合わせると同時に走り出した。




そして騒ぎとなっている場まで辿り着くと五、六人の男達に袋叩きにあっている斎藤の姿が目に入った。




私達三人は近くにあったゴミの山から木刀の代わりになりそうなものを手に取ると男達に向かって構えた。




「その人を離しなさい!!!」



< 121 / 207 >

この作品をシェア

pagetop