誠の華-アサガオ-
つねの部屋を出ると縁側に座り、先程のたまの様子を思い出していた。
小さくて、柔らかくて、いい匂いがした。
かわいかったな〜。
頭の中がたまで埋め尽くされていると総司、平助、一が私の隣に並んで腰掛けた。
「雪、たまに会ったんだって?」
「うん!こんなにちっちゃくてね、柔らかくて可愛かったんだよ〜〜〜」
総司に聞かれ、顔中の筋肉を緩めながらそう言うと三人に顔を凝視された。
「え、なに?」
「今の雪、すごい可愛かった」
「母のような顔をしていた」
「いいなー、僕もたまを抱きたかった」
上から平助、一、総司。
「今日はつねさんもたまも疲れてるから明日には会えるんじゃない?」