誠の華-アサガオ-
「総司、一君、私達も混ぜて!」
「いいよ、こっちにおいで」
雪は総司の隣に座り、平助は一の隣に座った。
「それじゃあー、たまの誕生をお祝いして乾杯!」
「「「乾杯!!」」」
始めて呑んだお酒はほろ苦く、食道から胸にかけてジワジワと熱くなった。
なんだかホワホワするな。
「うわ、雪一杯しか呑んでないのにもう顔が真っ赤だよ?」
総司に指摘され顔を触ってみると仄かに熱を持っていた。
「なんか雪可愛い」
「ちょっと、いきなり変な事言わないでよ!」
平助に言われ、余計に熱が上がった気がしたのでパタパタと顔を仰いでいると一が扇子を差し出した。
「…使うといい」
言い方はぶっきらぼうだが、照れているのか耳がほんのり赤く染まっていた。
「ありがとう」