誠の華-アサガオ-
総司と平助が困惑した表情を浮かべていると、勇が重い口を開いた。
「お前達はまだ若いから、連れて行くわけにはいかない」
「なっ…、何でだよ!!!折角元服したってのにまだ子供扱いするつもりかよ!!!」
「そうですよ!!お願いします近藤先生!!!僕達も連れて行ってください!!僕は先生がいてくれないと駄目なんです!!」
「いや、しかしなぁ………」
スパンッッッッッ
勇が困り切っていると勢い良く襖が開いた。
その人物は部屋の中央まで来ると勇と向かい合うように座り、眉を釣り上げると口を開いた。
「勇さん、何故総司を連れて行かれないのです。総司の剣では上様をお守りできないとでも言うのですか?」