誠の華-アサガオ-




「勇、お前が総司達を心配している気持ちは俺にもよく分かる。だかな、総司達は自分の意思でお前に着いて行きたいと言っているんだ。若き青年達の志をお前が潰していいのかい?」


「勇さんが思っている以上に総司と平助はもう大人よ。二人を信じてあげなさいな」



人物とは、周助とふでだった。



二人に諭され、勇は渋々と首を縦に振った。



「っっ!!ありがとうございます!!」



「ありがとう!!」



二人が喜びに更けている間、ミツはひたすら畳を見つめる雪の横顔を見ていた。



「雪、何か言いたいことでもあるの?」



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