誠の華-アサガオ-
仕方ないなぁ。
こうなったら近藤先生は聞いてくれないから。
僕は天ぷらそばを注文し、近藤先生は鯖の味噌煮定食を注文した。
「想いを寄せている女子に避けられるのは辛いよな」
「ブホッ…ガハッ…ガハッ……」
料理が運ばれてくるのを待っていると勇がしみじみと言い、お茶を盛大にむせ込んだ。
「ハッハッハッ、大丈夫か?京に行く前に死んでは笑えんぞ!」
えぇ、全く笑えません。
別に雪を好いていることを隠してはいないがハッキリと言われると動悸が激しくなる。