誠の華-アサガオ-
弐
他流試合
***
「宗次郎ーーーーーー!!!!」
「わっ!雪、ごめん!ごめんって!」
「許すかぁーーーーー!!!!」
雪が江戸に来てから5年が経った。
その5年の間、雪と宗次郎は大きく成長した。
そして嶋崎勝太さんは正式に近藤さんの養子となり、近藤勝太となった。
雪の剣の腕は今では試衛館で宗次郎の次に強い。
「お雪!宗次郎!一体何を騒いでいるの!?」
そして私達の前に現れたのは鬼の形相をしたおふでさん。
「宗次郎が私のお団子食べたの!!!」
「雪のだって知らなかったんだよ!」
「知らなかったら勝手に食べても良いの!?」
「そう言うわけじゃないけど…。あんなところに置きっ放しの雪も悪い!」
「何ですってーー!?」
「いい加減になさい!!!!!!」