誠の華-アサガオ-
そして迎えたお見合いの日。
私はいつもよりかなり粧し込んで近くの料亭へ周助先生と来ていた。
料亭にはまだ相手の人は来ていなかった。
緊張で手汗がやばい…;
「なあ雪、」
すると周助先生が突然話し始めた。
「何ですか?」
「私はお前に幸せになってもらいたいんだ。だから今回の見合いも私が決めた。もし相手が気に入らなかったら断ってもいいんだからな?」
「ありがとう…ございます……」
周助先生は優しすぎる。
今までしてもらった数々の事を考えると到底お見合いを断るだなんて事は出来ない。
私は周助先生の為に…。
「近藤さん!」
すると相手の人が父親と一緒に現れた。