誠の華-アサガオ-
…………………………
「………き……ゅ…………ゆき!!!」
「ふぇ?!」
私の肩を揺すりながら大声を出すのは宗次郎。
またやってしまった。
「雪大丈夫?心ここに在らずって感じだけど…」
「最近ずっとこんな感じだよな」
どこから湧いて来たのか平助もいた。
「ごめんね、少しボーッとしてた」
無理に笑って言うと2人は不満げにこちらを向いた。
「雪、あいつが気に入らないなら無理に会う必要はないよ」
「お願いだから無理すんなよ。何でわざわざ無理して…」
「私は大丈夫!川田さんも凄く良い人だし…何より私を助けてくれた周助先生に喜んでもらいたいから」
そう言うと2人は押し黙ってしまった。
「それじゃ、これから川田さんと会うから」