誠の華-アサガオ-




「いつも悪いな勝っちゃん」



そう言いながら歳三は私と勝太さんにお団子とお茶をご馳走してくれた。




「勝太さんごめんね。私が無神経なこと言ったせいで勝太さんが殴られちゃった」



今更ながらに後悔をし、謝罪をすると勝太はいつものように笑って許してくれた。




にしても歳さんの周りにはいつも綺麗な人がいるな。



「歳さんって毎日女の人と遊んでばかりだけどどんなことしてるの?」



そう聞くと歳さんと勝太さんはお茶を同時に喉に詰まらせた。



そして二人でヒソヒソと話し始めると軽く咳払いをして教えてくれた。




「そうだな…まぁ…色々あるが……主に手を繋いで街を散歩したり、こんな風に甘味処に来たりしてるかな…」




「ふーん。私も宗次郎とか平助とそんな風に過ごすことがあるけどそれとは違うの?」




そう聞くと歳さんは今までに見たことがないくらい気持ち悪い、にまーっとした笑みを浮かべた。




「やけに今日は恋慕について聞いて来るが想い人でも出来たか?誰だ?宗次郎か?平助か?」




こんなにも気持ちが悪い土方を今までに見たことがあるだろうか。




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