実話を元にしたノンフィクション
理由

学校であまり、自分のことを理解してくれる人間がいなかった。

わたしの考え方を普通じゃないと言って、仲良くはしてくれなかった。



自分の考え方を隠して、友達になれたのが由空だ。

由空はわたしと親友と思っていると思う。

しかし、わたしは気づいていた。


由空とわたしは違うって。



由空のもののみかた、物事の考え方はわたしとは全然違った。

由空には悪いが、わたしが嫌いな考え方だった。


でも、唯一の友達がいなくなるのを恐れて、わたしは

「そうだね」

と、言っていた。



ほんとにバカらしい。


周りに流されて自分の意見も言えない人を見てるだけで嫌な気分になって、心の中で文句を言っていたわたしが自分の意見を言えないのだから。




でも、習い事で知り合った美佳沙たちはわたしの考えを

「そういう考え方もあったね~」
「いいね!」
「おもしろいなぁ」

と、いうふうにとらえてくれた。


学校にそういう人はいなかった。

いや、一人だけいた。

七倉王衣だ。



でも、それも勘違いだったみたいだ。

やっぱりわたしとはちがう。


「十人十色って言って、同じ人間なんて、いないんだよ」


そんなことしっている。

でも、わたしを認めるぐらい、してほしかった

どこかで「その考え方、おかしい」って思ってもらってもかまわない。

それでも、あの3人のように、考え方だけでも、認めてほしい。




ある日、わたしはあの3人と遊んだ。

あの3人の通っている伊川小学校で。


そこで、あの3人の友達と出会った。

その人たちは初対面のわたしを認めてくれた。


いい人たちだったなぁ。



美佳沙たちの学校の人たちはみんな優しかった。

そこで思った。




この子たちと一緒の学校に通いたい!



理由 終わり
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