いつだって、ヒーロー。
「……………いず?」
伊藤朝陽といずの顔はすごく近くて、伊藤朝陽の片手はいずの片手と絡み合って。
もう片方の手はいずの腰にまわっている。
……何してんだよ!!!!
「ざっけんな!!!やめろ!!!!!」
気づけば俺は止めていた足を2人めがけて動かしていた。
怒りを込めて伊藤朝陽の顔を殴っていた。
吹っ飛ぶ伊藤朝陽をよそにいずを見た。
その瞬間、俺は初めて"嫉妬"というものを知った。