いつだって、ヒーロー。
頭の中で文句を言いながらロッカーにほうきを取りにいく。
「永倉のバーカ。サボろうとしたからゴミ捨てな」
「えええっ!それはひどいよーっ」
ワザとじゃないのにい…。
でも仕方ないか…。
ため息をつきながら床をはく。
「行ってらっしゃーい、俺らはお先に帰らしてもらいまーす」
「もうっ!いーもん別に!」
掃除が終わると舌をべーっと出して帰っていく浜野くん。
何よほんとに!
皆が帰った後、カバンを背負ってゴミ袋を2個持つ。
施錠をして職員室へと鍵を返した。
別にゴミ捨てたら帰れるもん…。