いつだって、ヒーロー。


それにしても2個はさすがに重たい。

皆お菓子とか食べ過ぎだよ!

体育館裏にあるゴミ捨て場にゴミ袋を置いて、来た道を反対方向に進む。


「永倉」


ピタッと足が止まる。

振り返るとそこにいたのは、




「宮城くん…?」



宮城くんだった。


「あ…の…か、帰るね!」


なんで話しかけるの?

私は門の方へと走ろうとした。
だけど、腕を掴まれて進めなかった。


「だ…ダメだよ!田渕さんがっ…」




「別れたよ」




………え。

今なんて……。





「別れたよ」


私の心の中の言葉を読み取ったみたいに、もう一度言った。


別れた………?





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