いつだって、ヒーロー。


「わり。それだけ伝えに来た!じゃーな、永倉」


ポンポンと頭を軽く叩いて、走って門を出て行った。

両手で頭を触れると、胸がドキドキする。


息を吐くと白い空気がホワッと空に消えていく。


寒いのに、なぜか心はあたたかい。


ううん、私、気づいたんだ。





私は……宮城くんが……













好き。











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