いつだって、ヒーロー。



…俺、わかったんだ。


お前が今から何を言おうとしてるか。

きっと俺の考えは合ってる。


だから遮ったんだ。


絶対にその言葉は俺から伝えたい。


だからもう少し。あと少し。


いず……そう呼べる日まであと少しなんだ…。

もうすぐで俺の長い片想いは終わる。


クリスマスプレゼント喜んでくれたかな?


本当はクリスマス、爽太と過ごす予定だった。
いや過ごしてたけど。
でも日が落ちて暗くなると無性に会いたくなったんだ。


付き合ってもねえのに会いに行くなんて変態じみたこと…そう悩んだけどクリスマスって日は今日しかない。


そう思うと勝手に体が動いてたんだ。

チャリにまたがって全力でペダルをこぐ。


閉店ギリギリのアクセサリーショップに行っていずに似合うネックレス、100円ショップでサンタさんのニット帽とヒゲ。


バカみたいだけどアイツの喜ぶ顔を思い浮かべると楽しくてさ。


ちゃんと気持ち込めたから。

綺麗な気持ちだけじゃねえぞ?



お前の笑顔が見たい。


お前の隣にいたい。


お前からの好きがほしい。


他の奴にばっか笑ってんな。


俺の前ばっか泣くなよ。



でも1番込めた想いは…



お前が好きだ。



俺の気持ちすんげーこもったネックレスだから、世界に1つしかねえぞ?


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