いつだって、ヒーロー。
「青ー」
ベッドでそんなことを考えてると1階のリビングから紫音が俺の名前を叫ぶ。
「お前の友だち来てんぞ〜」
誰だよ…。
休日くらいゆっくりさせろっての。
まあ、だいたいは予想ついてんだけどな?
どうせ返事をしなくたって階段をのぼる音が近づいてくんだから返事はしない。
いつも通り俺の許可なく部屋のドアを開けるんだろ?
「あのな〜。お前いい加減……」
ガチャとドアが開く音を聞いて見てみるとそこにいたのは予想していた爽太…じゃなくて秋。
「秋?なんだお前か」
「なんだとはなんだ。爽太じゃなくて悪かったな」
よっこらせ、と腰をおろす。
「お前が来るなんて珍しいな」
もはや俺んちは出入り自由となってるみたいだ。