いつだって、ヒーロー。


「じゃあまずお菓子から買おうよ!ジュースは重たいし!」


「そうだね!」


お菓子お菓子〜!
学校近くのスーパーのお菓子コーナーに行く。
チョコのビスケット、スナック菓子…メモに書いたお菓子をたくさんカゴに入れる。


その次はデコレーションの材料。
食べ物は1階でそれ以外の日用品とかは2階にある。
だから1回お会計を済ませてから2階に向かう。
1番最後にジュース。


「画用紙どこだろ〜?」


どこ?画用紙どこなの?
初めて来たところだから、どこに何があるかわかんない。

2人で手分けして探そうってことになった。
まだジュースも買ってないし急がないと。


キョロキョロと探してると、


「あ、あれかな?」


見つけたのはいいものの…。


「高っ…」


なんでもっと低いところに置いてくれないの〜⁉︎
手を伸ばしてもギリギリ届かない位置。


もうっ!


いくら手を伸ばしたって151cmの私じゃ届くわけもなく…。

…店員さん呼ぼう!


「何色?」


諦めて店員さんを呼ぼうとしたとき、突然私の隣に人の気配がした。


「あお……宮城くん……?」


そこには青くんがいた。
な、なんで?


買い出しに行くのは普通、文化祭委員の2人だよ?
委員の集まりにはいなかったよね…?


「どの色?必要なやつ」


「あっ…赤とピンクと水色と黄色と紫!」


ハッと我に返って欲しい画用紙の色を言うと、青くんは簡単にその色の画用紙を取ってくれた。


「あ…ありがと」


画用紙を受け取ってお礼をする。


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