いつだって、ヒーロー。


それにB組は出店?
いずが接客するの?
絶対行く。


即答で行くって言ってから、やべえって思った。
だから爽太の名前使わしてもらった。
サンキューな爽太。


「つーかさ、お前頑張るって言って何も動いてねえんじゃねーの?」


「うっ……」


なあ爽太。
お前って中学のときからそうやってイジめてくるよなあ。


「バイバイって言ったし」


とたんに爽太が爆笑する。


「な…なんだよっ!」


「俺、永倉と席前後だから聞いたんだけどな?それ話したっていうのに入るのかわからないっぽかったぞ?」


………ええええええぇぇぇぇぇ⁉︎

はああぁぁぁぁぁ⁉︎


「うそだろ…⁉︎」


待てよ、いずどんだけだよ…。

俺頑張ったのに!


「青これで終わりか?」


「は?んなわけねーし!……文化祭、誘ってやる」



「…マジで言ってんの」


急に驚くなよ。
マジで言ってるよ。


テーブルに置いてある飲みかけの炭酸ジュースを一気に飲み干す。


「お、お前が言ったんだろ⁉︎足掻けって!だから俺はもう一度っ…」


「はいはい。俺に熱をぶつけんな。ぶつける相手は永倉だろ?」


こいつは、いっつもこうだ。

だから俺は爽太を信頼してる。


そうだよ。
俺決めたんだから。



もう一度、いずに好きになってもらえるように。







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