いつだって、ヒーロー。
ごめんねヒーロー。
「い…いらっしゃいませ〜!」
「こーら!もっと声出さなきゃ!」
「……いらっしゃいませ!!」
文化祭当日。
なんとか準備も進んで、無事に当日を迎えた。
北原くんとは…なるべく話さないようにしたけど、やっぱり委員だし多少は話したかな…。
つーちゃんも協力してくれて、もちろんクラスの子も手伝ってくれた。
私の目の前にはたくさんのおいしそうなお菓子とジュース。
「あ〜私が食べたいくらいだよ〜っ!」
「もう!泉は今は店員なんだから我慢!お昼から交代だからそのときに買いにおいで!」
つーちゃんと並んで私たちのクラスの宣伝をする。
私とつーちゃんは午前が店番。
お昼からは交代して、自由にまわれる。
文化祭は2日間あって、金曜日の今日は生徒のみ。
土曜日は一般公開。
今日は誰とまわろうかなあ。
当日になっても誰とまわるか決まらなかった私。
真緒ちゃんを誘おうと思ったけど、もうクラスの子と約束してるかも…って考えてると誘えなかったり、つーちゃんはというとA組の彼氏とまわるらしいし…。
そんなこんなでお昼からはすごく暇。
もうお昼もここにいたいくらいだよ…。