いつだって、ヒーロー。
ごめんねヒーロー。


「い…いらっしゃいませ〜!」


「こーら!もっと声出さなきゃ!」


「……いらっしゃいませ!!」


文化祭当日。


なんとか準備も進んで、無事に当日を迎えた。

北原くんとは…なるべく話さないようにしたけど、やっぱり委員だし多少は話したかな…。


つーちゃんも協力してくれて、もちろんクラスの子も手伝ってくれた。

私の目の前にはたくさんのおいしそうなお菓子とジュース。


「あ〜私が食べたいくらいだよ〜っ!」


「もう!泉は今は店員なんだから我慢!お昼から交代だからそのときに買いにおいで!」


つーちゃんと並んで私たちのクラスの宣伝をする。
私とつーちゃんは午前が店番。
お昼からは交代して、自由にまわれる。


文化祭は2日間あって、金曜日の今日は生徒のみ。
土曜日は一般公開。

今日は誰とまわろうかなあ。
当日になっても誰とまわるか決まらなかった私。


真緒ちゃんを誘おうと思ったけど、もうクラスの子と約束してるかも…って考えてると誘えなかったり、つーちゃんはというとA組の彼氏とまわるらしいし…。


そんなこんなでお昼からはすごく暇。

もうお昼もここにいたいくらいだよ…。






< 75 / 346 >

この作品をシェア

pagetop