眠らぬ場所で会いましょう
「いったっ…」




しりもちをついたけど、どうにか起き上がった。








「いってっ…」 




その声の方を見ると、コンビニの制服を着た人がうずくまってる。




…彼だ。





「大丈夫!?」




慌てて彼の方へ向きを変える。




彼は左腕を右手で押さえ、そこからは赤い、温かい液体がポトリポトリと落ちていた。




「すいません! タオルありますか?」




そばに立つ店員さんに声をかけ、持ってきてもらったタオルで圧迫する。





< 22 / 62 >

この作品をシェア

pagetop