眠らぬ場所で会いましょう
救急車が停まり、外に出る。
「あ…れ?…」
見慣れた場所に、一瞬立ちつくす。
そこは、私の勤務する病院だった。
まず彼を診察してもらい、外で待つこと数十分。
救急外来から出てきた、白衣を着た見覚えのある人に、思わず声をかけた。
「成海先生!」
振り返った先生は私に気づき、笑顔で歩いてくる。
「あれ? どうしたの? こんなとこで。」
成海隼人先生。産婦人科のドクターで、一緒に働く仲間。
「腕を切った男の子、知ってる?」
「あぁ。当直で呼ばれたんだけど、専門外だったから。外科の先生呼んで、診てもらってる。
なに、知り合い?」
「あ…れ?…」
見慣れた場所に、一瞬立ちつくす。
そこは、私の勤務する病院だった。
まず彼を診察してもらい、外で待つこと数十分。
救急外来から出てきた、白衣を着た見覚えのある人に、思わず声をかけた。
「成海先生!」
振り返った先生は私に気づき、笑顔で歩いてくる。
「あれ? どうしたの? こんなとこで。」
成海隼人先生。産婦人科のドクターで、一緒に働く仲間。
「腕を切った男の子、知ってる?」
「あぁ。当直で呼ばれたんだけど、専門外だったから。外科の先生呼んで、診てもらってる。
なに、知り合い?」