眠らぬ場所で会いましょう
廊下に出ると、成海先生が待っててくれた。




「大丈夫だった?」



「うん、打撲だけだって。よかった。明日仕事だったし。」






「なぁ、あの男子、知り合いじゃないんだよな?」




「うん。時々行く、コンビニの店員さん。」





「それだけ?」




「…それだけ。なに先生! 何が言いたいのよ!」




先生を、キッと睨む。





「いや… それだけで、自分が怪我してまで助けるかなーって。」




睨む私に、ニヤニヤ笑い返す。






「さぁ。たまたま、そばに居たからじゃない?」





「ふぅーん…」





何か言いたげなニヤケ顔が、ムカつく!





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