眠らぬ場所で会いましょう
「えっと… 塩入りチョコレート、無くなったんですか?」




やだ…



久々で、声が震えるよ。







「それなら、さっき入りました。お客様、お急ぎでしたら、こちらへどうぞ。」




「へっ? あ、あの! そんなに急いでるわけでは…」




裕介は私の手を握り、従業員専用出入り口に向かう。





ちょっと〜



大胆すぎない?




いくら、お客さんが少ないからって。






出入り口から中へ引っ張られる瞬間、店内を振り返った。




すると、ニヤリと笑った守くんと目が合ってしまった。







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