眠らぬ場所で会いましょう
「はい、これだよね?」
積み上げられたダンボールの中からチョコを取出し、私に差し出す。
「うん。ありがと。」
チョコを手に取ったけど、手元に来ない。
見ると、まだ裕介が握ったままだった。
「退院の日、何でいなかったの?」
低い、静かな声に、吸いよせられる様に顔を上げた。
一つのチョコを二人で持ったまま、見つめあう私たち。
「…休みだったから。」
「はっ… そんなもんなんだ。」
「そんな事言ったって…」
理由もないのに、行けるわけないじゃない。
私の視線はドンドン下がり、彼のスニーカーを見てた。
やだ
マズイ
視界がボヤケてきた。
積み上げられたダンボールの中からチョコを取出し、私に差し出す。
「うん。ありがと。」
チョコを手に取ったけど、手元に来ない。
見ると、まだ裕介が握ったままだった。
「退院の日、何でいなかったの?」
低い、静かな声に、吸いよせられる様に顔を上げた。
一つのチョコを二人で持ったまま、見つめあう私たち。
「…休みだったから。」
「はっ… そんなもんなんだ。」
「そんな事言ったって…」
理由もないのに、行けるわけないじゃない。
私の視線はドンドン下がり、彼のスニーカーを見てた。
やだ
マズイ
視界がボヤケてきた。