強引社長の甘い罠
祥吾の低い声でキッパリと告げられた言葉に、私はハッとして顔を上げた。隣の祥吾をまじまじと見つめる。
今、彼が言ったことは本当? 会社ではあまり二人の仲を知られたくないのかと思っていたから驚いた。いや、まあ、実際にはそうなのかもしれないけど、こうもハッキリと聡に私との交際を告げるなんて、思ってもみなかった。なんだか胸がジンと熱くなる。心なしか、頬も熱を帯びているようだ。
不意に聡がクスリと笑った。祥吾が訝しげに眉を上げる。聡は切れ長の瞳を細めて祥吾を見ていた。
「安心しました」
「……聡?」
聡の視線が私に移った。彼がにっこりと微笑む。
「よかったね、唯。社長はやっぱり君に本気らしい」
「え?」
「唯の手を引いて社長が店に入ってきたときから、分かっていたけどね。ひどく険しい顔で、唯を誰にも渡さないって雰囲気がピリピリと伝わってきたから」
「嘘……」
「嘘じゃないよ。多分この店にいる人、全員がそう感じたんじゃないかな。二人は注目を浴びていたよ。そうですよね? 社長」
今、彼が言ったことは本当? 会社ではあまり二人の仲を知られたくないのかと思っていたから驚いた。いや、まあ、実際にはそうなのかもしれないけど、こうもハッキリと聡に私との交際を告げるなんて、思ってもみなかった。なんだか胸がジンと熱くなる。心なしか、頬も熱を帯びているようだ。
不意に聡がクスリと笑った。祥吾が訝しげに眉を上げる。聡は切れ長の瞳を細めて祥吾を見ていた。
「安心しました」
「……聡?」
聡の視線が私に移った。彼がにっこりと微笑む。
「よかったね、唯。社長はやっぱり君に本気らしい」
「え?」
「唯の手を引いて社長が店に入ってきたときから、分かっていたけどね。ひどく険しい顔で、唯を誰にも渡さないって雰囲気がピリピリと伝わってきたから」
「嘘……」
「嘘じゃないよ。多分この店にいる人、全員がそう感じたんじゃないかな。二人は注目を浴びていたよ。そうですよね? 社長」