【短】明日の涙
自分の机でグデッとするあたし。



いつもの放課後じゃない。



隣には嫌々でも話を聞いてくれた裕紀。



そんな彼はいない。



時々見せる笑顔もない。



カッコイイ素振りもあたしのモノじゃない。



誰かにあたしの時の様に微笑んでるかな?



開けていた窓から冷たい風が入ってくる。



夏のはずなのに・・・。



肌を冷やすだけじゃなくって、



心もその風は冷やしていった。



< 22 / 37 >

この作品をシェア

pagetop