約束という名の鍵


「冗談?暇だから?
そんな理由で僕の大切な“友達”を馬鹿にするのは止めてくれないかな?

僕の大切な“友達”を傷つけるのは止めてくれないかな?」


時雨は普段ならここまで言わなかっただろう。


だが、時雨自身もなぜ自分がここまで怒っているのかわからなかった。


だから時雨は、自分の元にやってきた『楓』と約束をした『友達になってほしい』という約束が自分をここまで動かしたのだと思うことにした。


時雨にはそれ以外の答えがわからなかったから。

< 43 / 77 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop