約束という名の鍵
流石に時雨も我慢の限界で、額に青筋が浮き出した。
「だーー!うるさい!!お前らしつこいぞ!!」
時雨は今までに出したことがあるだろうかという大声で怒鳴った。
時雨を囲んでいた男子たちは呆気にとられている者や、目を見開いて驚いている者など、様々な反応をしていた。
「はーっ、はーっ」
時雨は怒鳴ったことでゼーゼー言っている。
呼吸が落ち着くと時雨は男子たちを睨む。
するとそれぞれがバツの悪そうな顔で立ち去った。