約束という名の鍵
楓を他のやつに取られたくない。
それは時雨が楓を好きになったということ。
それに気付いた時雨は、楓と一緒にいることを変に意識してしまっているのだ。
「時雨くん、道はこっちであってる?」
「えっ、あ、うん。あってるよ」
今日はクレープを食べに行くということで、いつもの帰り道とは反対の東に進んでいるのだ。
その道をまっすぐに行くと大通りに出る。
そこを北に進むとクレープの店があるということだった。