剣華
俺の右腕から血が飛んだ。
だが二の腕を浅く斬られただけだ。
俺は髭面の脇を駆け抜けざま、後方にいた小柄な男に突っ込んだ。
男は再び礫を打ったが、先程確かめた限り、礫は単なる小石だった。
俺は左手で礫を防いだ。
最悪突き刺さっても、大した傷にはならない。
礫を防がれ、小柄な男は焦ったように匕首を構えた。
だが持っているのは左手だ。
こいつの武器は礫が主なのだろう。
利き手で構えていない匕首など、恐れるに足らない。
そのまま俺は、先程髭面を斬った刀を、袈裟に斬り下ろした。
男が小柄なだけに、俺の刀は首根から胸元まで、ざっくりと入った。
一瞬身体の断面が見えた。
次の瞬間には、勢いよく血が噴き出す。
鼓動に合わせて血を撒き散らしながら、男はゆっくりと倒れ込んだ。
だが二の腕を浅く斬られただけだ。
俺は髭面の脇を駆け抜けざま、後方にいた小柄な男に突っ込んだ。
男は再び礫を打ったが、先程確かめた限り、礫は単なる小石だった。
俺は左手で礫を防いだ。
最悪突き刺さっても、大した傷にはならない。
礫を防がれ、小柄な男は焦ったように匕首を構えた。
だが持っているのは左手だ。
こいつの武器は礫が主なのだろう。
利き手で構えていない匕首など、恐れるに足らない。
そのまま俺は、先程髭面を斬った刀を、袈裟に斬り下ろした。
男が小柄なだけに、俺の刀は首根から胸元まで、ざっくりと入った。
一瞬身体の断面が見えた。
次の瞬間には、勢いよく血が噴き出す。
鼓動に合わせて血を撒き散らしながら、男はゆっくりと倒れ込んだ。