色恋 〜Colorful Loves〜
「ねぇ、あずさん」
ぼんやりと自分の習性について考えを巡らせていると、後輩の橋本くんが隣に座ってきた。
私はいかにも迷惑そうにちらりと目を向け、「なに?」と答える。
「てゆうか。
あず、じゃなくって、あずさ、だからね、私の名前」
何度目かも忘れてしまった指摘をすると、橋下くんがにへっと笑った。
「でも、『あずささん』って言いにくいんだもん、『ささん』のとこがさ」
「じゃあ名字で呼べばいいじゃん」
「そんなのさみしいよ」
「私はまったくさみしくないけどね。
ってゆうかさ、先輩に向かってタメ口、いいかげんやめてよね」
めんどくさくなってきて、冷たく言い放ってやったのに、橋本くんは「俺、敬語使えない子だもん」とにこにこしながら焼き鳥を食べている。
ぼんやりと自分の習性について考えを巡らせていると、後輩の橋本くんが隣に座ってきた。
私はいかにも迷惑そうにちらりと目を向け、「なに?」と答える。
「てゆうか。
あず、じゃなくって、あずさ、だからね、私の名前」
何度目かも忘れてしまった指摘をすると、橋下くんがにへっと笑った。
「でも、『あずささん』って言いにくいんだもん、『ささん』のとこがさ」
「じゃあ名字で呼べばいいじゃん」
「そんなのさみしいよ」
「私はまったくさみしくないけどね。
ってゆうかさ、先輩に向かってタメ口、いいかげんやめてよね」
めんどくさくなってきて、冷たく言い放ってやったのに、橋本くんは「俺、敬語使えない子だもん」とにこにこしながら焼き鳥を食べている。