色恋 〜Colorful Loves〜
「だから、



なんかあったら、俺に教えてよ。



俺に話してよ。




そしたら、あずさん、



もう、ため息つかなくてすむでしょ?」







ーーーなんだか、泣きたくなった。





でも、こんなところで泣くわけにもいかないし。





私はビールを飲むふりをして顔を上げ、波が引いて行くのを待った。







「あずさん。


待ってるからね?



いつでも、俺に話してね。




俺、あずさんの話なら、いくらでも聞くからさ」







橋本くんの優しい声が、耳たぶをすうっとかすっていった。








ーーー私はもう、




青いため息をつかなくてもすむように




なるのかもしれない。








青色吐息 * Fin.





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