色恋 〜Colorful Loves〜
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それ以来、顔を合わせるたびに長谷川くんは挨拶をしてくれるようになった。
大量買いしたときは、いつの間にか近くに来て、車まで運んでくれたりする。
なんだか特別扱いされてるみたい、なんて思って嬉しくなったりしたけど、
他のお客さんにも同じように気を使っているのを何度が見かけて、
勘違いしている自分が恥ずかしくなった。
まぁ、前は他のスーパーで買い物することもあったのに、最近はこのスーパーにばかり通いつめている自分も、十分恥ずかしいけど。
清算を終えて袋詰めをしていると、小分け用のビニール袋のロールが空になっているのに気づいた。
お肉のパックを袋に入れたかったので、周囲に視線を走らせると、カートの整理をしている長谷川くんを見つけた。