幼なじみ
「ってかなんで俺なの?」

「えっ?」

「だから、なんで俺なのかな~って。」

やっぱりくるよね、この質問。
好きな人がいるから男目線で水着を選んでほしいから…なんて言えないし。

「あ…あのね、俊輔趣味いいから選んでほしいな~って!」

嘘、下手くそなのについちゃった。
ばれないよね…?

「ふーん。玲美、俺が趣味いいことわかってんじゃん!」

あれ?
嘘がばれてない。
俊輔に嘘がばれてないっ!

「そっそりゃ、わかってるよ!だって幼なじみだもん!」

「んま、そうだな。」

疑い深い俊輔に嘘がばれないなんて…
こんなの初めてかも。
いつもなら、なんだってすぐに見抜いてしまうのに。
今日はなんかついてるもかも、私。

「あ、そうだ。あのさ、玲美暇だろ?」

「えっ、うん暇。」

「じゃあ、買い物行こうぜっ!」

「どうしたの、急に?」

「riseのジーンズが欲しいんだよ!バイト代入ったし買いたいんだよ!」

「ふーん、わかった。準備してくるよ!」

「おう。早くな!」

俊輔が買い物なんて珍しいなぁ。
なんかあったのかな?
今日の俊輔、色々おかしい。
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