オオカミくんと秘密のキス
おまわりさんに見られた事が恥ずかしくて、気がつくと私は凌哉くんの事をまた突き飛ばしていた。
地面に転がる凌哉くんを見て、おまわりさんはまた苦笑いをした。
「いやぁ~お楽しみの所申し訳なかったねぇ。ほら最近は物騒でしょ?この時間だしちょっと声をかけさせてもらったんですよ」
アハハハと笑うおまわりさんは、私達のことを検問し始める。公園の近くにパトカーが止まっていて、もう一人のおまわりさんも合流して私と凌哉くんの名前じゃ住所を聞かれた。
ちらっと隣にいる凌哉くんを見ると、無表情でおまわりさんからの質問を淡々と答えている。
おまわりさんからすれば素直に検問に応じてる男の子だけど、私から見るとそんな凌哉くんが怖く見える…
また機嫌を損ねちゃったかな…
だけど、今回はあのタイミングで話しかけてきたおまわりさんのせいだよね?
本当に私達って間が悪いなぁ…
「ご協力ありがとうございました。もう10時半だし…早めにお家に帰りなさいね」
検問を終えると、おまわりさん2人は私達に笑顔でそう言った。
「あ、あの…」
「ん?なんだい?」
こんなこと聞いていいのかな…
「親に連絡ってするんですか…?」
今連絡先とか個人情報は全部教えたから、もしかしたらお母さんに連絡がいくってことだよね。
うちの親は多分笑って終わると思うけど、凌哉くんのお母さんはどうだろう…
おまわりさんに検問されたなんて知ったら、響子さんから見た私の評価って下がるんじゃ…?
「今回は検問だけで親御さんに連絡したりしないよ」
「そうですか…」
良かったぁ…
「ただし。君たちがおとなしく家に帰ればの話だけどね?」
「まぁ…少しでも一緒にいたい気持ちはわかるけどね。やはり高校生が夜に外でウロウロするのは良くないよ。お母さん達も心配してるよ」
「はい…」
おまわりさん2人の言葉に返信をする私。横で凌哉くんも小さく頷いていた。
「じゃあね。僕達は失礼するよ」
「気をつけてね」
そして、おまわりさん2人は私達に背を向けて歩き出した。
「いやぁー若いっていいですね」
「本当ですねー」
おまわりさん達のそんな会話が聞こえてきて、急に恥ずかしくなる。
「…帰るか」
パトカーが走り出して公園から離れていくと、凌哉くんはボソッとそう言って公園の出入り口に向かう。
「ぁ…待って」
すぐに私が追いつくと、凌哉くんは前を向いたまま私の方に手を差し出した。
その手にすぐに触れると、私はやや強めに握りしめて凌哉くんの方に少し体を寄せた。
思い出の公園で…
おまわりさんに検問されちゃったよ…
ここは凌哉くんと付き合った記念の場所なのに、なんか変な思い出まで追加されちゃったな…
時間が経てばこれもいい思い出に変わっていくもの…?
いやそれよりも…凌哉くんはもう怒ってないのかな?
さっきも私からのキス待ちしてて結局出来なかったし…ここは私からキスしないと、いつもの凌哉くんには戻らないかも…
でも!
自分からってやっぱり恥ずかし~
地面に転がる凌哉くんを見て、おまわりさんはまた苦笑いをした。
「いやぁ~お楽しみの所申し訳なかったねぇ。ほら最近は物騒でしょ?この時間だしちょっと声をかけさせてもらったんですよ」
アハハハと笑うおまわりさんは、私達のことを検問し始める。公園の近くにパトカーが止まっていて、もう一人のおまわりさんも合流して私と凌哉くんの名前じゃ住所を聞かれた。
ちらっと隣にいる凌哉くんを見ると、無表情でおまわりさんからの質問を淡々と答えている。
おまわりさんからすれば素直に検問に応じてる男の子だけど、私から見るとそんな凌哉くんが怖く見える…
また機嫌を損ねちゃったかな…
だけど、今回はあのタイミングで話しかけてきたおまわりさんのせいだよね?
本当に私達って間が悪いなぁ…
「ご協力ありがとうございました。もう10時半だし…早めにお家に帰りなさいね」
検問を終えると、おまわりさん2人は私達に笑顔でそう言った。
「あ、あの…」
「ん?なんだい?」
こんなこと聞いていいのかな…
「親に連絡ってするんですか…?」
今連絡先とか個人情報は全部教えたから、もしかしたらお母さんに連絡がいくってことだよね。
うちの親は多分笑って終わると思うけど、凌哉くんのお母さんはどうだろう…
おまわりさんに検問されたなんて知ったら、響子さんから見た私の評価って下がるんじゃ…?
「今回は検問だけで親御さんに連絡したりしないよ」
「そうですか…」
良かったぁ…
「ただし。君たちがおとなしく家に帰ればの話だけどね?」
「まぁ…少しでも一緒にいたい気持ちはわかるけどね。やはり高校生が夜に外でウロウロするのは良くないよ。お母さん達も心配してるよ」
「はい…」
おまわりさん2人の言葉に返信をする私。横で凌哉くんも小さく頷いていた。
「じゃあね。僕達は失礼するよ」
「気をつけてね」
そして、おまわりさん2人は私達に背を向けて歩き出した。
「いやぁー若いっていいですね」
「本当ですねー」
おまわりさん達のそんな会話が聞こえてきて、急に恥ずかしくなる。
「…帰るか」
パトカーが走り出して公園から離れていくと、凌哉くんはボソッとそう言って公園の出入り口に向かう。
「ぁ…待って」
すぐに私が追いつくと、凌哉くんは前を向いたまま私の方に手を差し出した。
その手にすぐに触れると、私はやや強めに握りしめて凌哉くんの方に少し体を寄せた。
思い出の公園で…
おまわりさんに検問されちゃったよ…
ここは凌哉くんと付き合った記念の場所なのに、なんか変な思い出まで追加されちゃったな…
時間が経てばこれもいい思い出に変わっていくもの…?
いやそれよりも…凌哉くんはもう怒ってないのかな?
さっきも私からのキス待ちしてて結局出来なかったし…ここは私からキスしないと、いつもの凌哉くんには戻らないかも…
でも!
自分からってやっぱり恥ずかし~