オオカミくんと秘密のキス
お見舞い
尾神くん{明日の昼。飯を一緒に食いたい
それは突然のLINEだった。夜、寝る前に歯を磨いていた私は歯ブラシを持つ手が一瞬止まる。
あれから数日後。尾神くんから日々からかわれながら毎日が過ぎている…学校の教室ではあまり喋らないがたまに隙をつかれてはキスされたり、こうしてLINEでやり取りをしていた。
明日のお昼一緒に食べたいって…それは無理があるんじゃ…
私はすぐに返事を打った。
沙世{春子1人にさせちゃうからちょっと難しいかも…(*´・人・*)
するとまたすぐに返事が来る。
尾神くん{もう手は売ってあるから、それに関しては大丈夫
沙世{え?何したの??
尾神くん{明日わかる。おやすみ
何度かLINEしたあと、一方的に色々言われて強制終了。
なにこの人…手は売ってあるって本当に何したの?気になるじゃん!
その日はもやっとしながら眠りついたが尾神くんの言葉が気になってしまい、その夜はあまり熟睡できなかった。
翌日
「おはよー沙世」
待ち合わせ場所に春子が来た。私は挨拶よりも先に春子に詰め寄る。
「尾神くんから何か言われてない???」
「は?尾神くん?」
突然のことで驚く春子。その表情を見る限りでは、まだ尾神くんから何か言われている様子はない。
春子のことは手は売ってあるってことは、春子に何か言ったのかと思ってたけど…まだ言ってないのかな。
もーよくわかんないあいつ!本当にムカツク…
「なに尾神くんて?沙世尾神くんと何かあるの?」
「え?あーいや…別に」
ごまかす私を見て疑う目つきで私を見る春子。
「ふーん…ならいいけど~」
「あはは…」
なんとかごまかした。けど…尾神くん何考えてるんだろ…
「おはよー」
「おはよう」
学校に着き教室に入ると、男子と話している柳田くんに目がいく。
あれ?柳田くんはいるけど尾神くんはいないな…いつも一緒に学校来ることが多いけど、今日は別々?それとも尾神くんトイレかな?
尾神くんが気になりつつ、自分の席に座りカバンをおろす。
「よ、萩原!」
「柳田くん!」
すると柳田くんが私の席に来て、話しかけてきた。
「今ちょっと話せる?」
「え?うん…いいけど」
廊下を指差す柳田くんを見て、話の内容は尾神くんのことだとすぐにわかった。私は春子に声をかけたあと柳田くんと廊下に出た。
「今日の昼休みに凌哉と飯食べる約束してたんだって?」
廊下に出て壁にもたれかかる柳田くんは、すぐに本題に入る。
「約束というか…まあ…」
これって約束っていうのかな?
「だけど今日はあいつ風邪で休むんだって」
「え!?風邪?」
うそ…
「なんか今朝熱が出たみたいでさ。学校行けそうにないって萩原に伝えてって言われたんだ」
「そう…」
尾神くんが風邪ひいたって聞いて、一気に心配になってきた…
「実は今日の昼休みに俺が小川を飯食おうって誘う予定だったんだ。そしたら凌哉とお前が昼休み一緒でも小川を1人にさせなくて済むし」
「…もしかしてそれが尾神くんの作戦だったの?」
手は売ってあるってこのことか。
「そ。でもあいつが休みなら中止だな…俺もちょっと残念だよ」
「え…」
残念……ってことは…
「も、もしかして柳田くん…春子にちょっとラブだったりする?」
「…実は少し気になってるんだよね」
うっそ!!こんな展開になるなんて!
「小川って小さくて細くて可愛いよな。声も…すごいいいと思う…」
照れている柳田くんはなんだかすごくかわいくて応援したくなる。
それは突然のLINEだった。夜、寝る前に歯を磨いていた私は歯ブラシを持つ手が一瞬止まる。
あれから数日後。尾神くんから日々からかわれながら毎日が過ぎている…学校の教室ではあまり喋らないがたまに隙をつかれてはキスされたり、こうしてLINEでやり取りをしていた。
明日のお昼一緒に食べたいって…それは無理があるんじゃ…
私はすぐに返事を打った。
沙世{春子1人にさせちゃうからちょっと難しいかも…(*´・人・*)
するとまたすぐに返事が来る。
尾神くん{もう手は売ってあるから、それに関しては大丈夫
沙世{え?何したの??
尾神くん{明日わかる。おやすみ
何度かLINEしたあと、一方的に色々言われて強制終了。
なにこの人…手は売ってあるって本当に何したの?気になるじゃん!
その日はもやっとしながら眠りついたが尾神くんの言葉が気になってしまい、その夜はあまり熟睡できなかった。
翌日
「おはよー沙世」
待ち合わせ場所に春子が来た。私は挨拶よりも先に春子に詰め寄る。
「尾神くんから何か言われてない???」
「は?尾神くん?」
突然のことで驚く春子。その表情を見る限りでは、まだ尾神くんから何か言われている様子はない。
春子のことは手は売ってあるってことは、春子に何か言ったのかと思ってたけど…まだ言ってないのかな。
もーよくわかんないあいつ!本当にムカツク…
「なに尾神くんて?沙世尾神くんと何かあるの?」
「え?あーいや…別に」
ごまかす私を見て疑う目つきで私を見る春子。
「ふーん…ならいいけど~」
「あはは…」
なんとかごまかした。けど…尾神くん何考えてるんだろ…
「おはよー」
「おはよう」
学校に着き教室に入ると、男子と話している柳田くんに目がいく。
あれ?柳田くんはいるけど尾神くんはいないな…いつも一緒に学校来ることが多いけど、今日は別々?それとも尾神くんトイレかな?
尾神くんが気になりつつ、自分の席に座りカバンをおろす。
「よ、萩原!」
「柳田くん!」
すると柳田くんが私の席に来て、話しかけてきた。
「今ちょっと話せる?」
「え?うん…いいけど」
廊下を指差す柳田くんを見て、話の内容は尾神くんのことだとすぐにわかった。私は春子に声をかけたあと柳田くんと廊下に出た。
「今日の昼休みに凌哉と飯食べる約束してたんだって?」
廊下に出て壁にもたれかかる柳田くんは、すぐに本題に入る。
「約束というか…まあ…」
これって約束っていうのかな?
「だけど今日はあいつ風邪で休むんだって」
「え!?風邪?」
うそ…
「なんか今朝熱が出たみたいでさ。学校行けそうにないって萩原に伝えてって言われたんだ」
「そう…」
尾神くんが風邪ひいたって聞いて、一気に心配になってきた…
「実は今日の昼休みに俺が小川を飯食おうって誘う予定だったんだ。そしたら凌哉とお前が昼休み一緒でも小川を1人にさせなくて済むし」
「…もしかしてそれが尾神くんの作戦だったの?」
手は売ってあるってこのことか。
「そ。でもあいつが休みなら中止だな…俺もちょっと残念だよ」
「え…」
残念……ってことは…
「も、もしかして柳田くん…春子にちょっとラブだったりする?」
「…実は少し気になってるんだよね」
うっそ!!こんな展開になるなんて!
「小川って小さくて細くて可愛いよな。声も…すごいいいと思う…」
照れている柳田くんはなんだかすごくかわいくて応援したくなる。