オオカミくんと秘密のキス
グリっ
「いってえ!」
なかなか離さない俺に怒った沙世は、押さえつける俺の脇腹を思いっきりつまんだ。俺はとっさに手を離してつままれた腹を見ると、うっすらと赤くなっていた。
「いってえな!ちょっとふざけてただけだろ!」
「そっちが悪いんでしょっ」
俺から解放された沙世は、ソファーから離れて俺に背を向けた。俺は沙世に脇腹をつままれてできた跡を見た。
「…うーん…これはこれで興奮するかも。沙世が俺につけた跡…」
「バカ!」
「人に暴力振るっといてバカとはなんだよ」
「いーから早く服着てよ!もうっ」
顔を赤くして怒りながらリビングから出ていこうとする沙世は、いつもの沙世に戻っていた。
「どこ行くんだよ?」
「洗濯物畳むの!」
「んじゃ俺も」
俺はソファーから立ち上がり、沙世にくっつきながらついて行く。
「こ、来ないでよっ」
「んでだよ。俺のTシャツはバスルームにあるんだよ」
「てゆうかシャワー浴びたんでしょ?裸でいたらまた風邪ひくよ」
俺と沙世はそんな会話を交わしながら一緒にバスルームに向かうと、沙世は乾燥機から衣類を出していた。俺は脱衣所の棚の上に置いたTシャツを着る。
「持つよ」
「これくらい大丈夫だよ」
衣類を抱える沙世に手を伸ばすと、沙世はなんともない顔をして首を振る。
「そんなわけにいくかよ。バスタオルとかでかいやつだけでも貸せ」
「…そう?」
沙世は渋々大きめの衣類を俺に渡し、2人でまたリビングに戻って来た。
「バスタオルの畳み方ってお母さんのこだわりとかあるのかな?」
「別にないよ」
「じゃあうちのスタイルで畳むね」
手馴れた手つきでバスタオルを畳み始める沙世は、普段から家の洗濯をやっているんだなと思った…
家庭的で女らしくてしっかりしている所も、俺にからかわれて急に怒ったり泣いたりする沙世も全部好きだ。
そんなことを思いながら自分の服を畳んでいたら、沙世が手を動かしながら俺の顔を覗き込んで来た。
「どうした?」
「風邪良くなったみたいだね。さっきよりも調子良さそう」
ホッとしたように微笑む沙世を見て、俺はたまらない気持ちなり気がつくと沙世を抱きしめていた。
「お、尾神…くん?」
驚いたのと恥ずかしいのが混ざったような沙世は、俺の胸の中で緊張してるのか体を固まらしていた。
「凌哉」
「え?」
「凌哉って呼んで」
実は前々から思ってた。沙世に苗字で呼ばれる度に沙世が遠く感じる気がする…
「え、でも…」
「呼んで」
「………凌哉…くん?」
「“くん”付けかよ…」
しかも、今の語尾なんか疑問系じゃなかったか?
「だって…」と耳を赤くする沙世は本当に可愛くてまたより沙世を好きになったきがした。
ま、いいか…ちょっとずつで…
「ねえ…いつまでこうしてるの?」
「もう少し」
そう言うと沙世は何も言わずにじっと大人しく黙っていた。そんな沙世を見て思わず笑ってしまうと、沙世は不思議そうな顔をしていた。
こいつ可愛い過ぎるだろ…マジで。
俺はもう一度沙世を抱きしめると、沙世は「また?」と言いながら顔を赤くした。
「いってえ!」
なかなか離さない俺に怒った沙世は、押さえつける俺の脇腹を思いっきりつまんだ。俺はとっさに手を離してつままれた腹を見ると、うっすらと赤くなっていた。
「いってえな!ちょっとふざけてただけだろ!」
「そっちが悪いんでしょっ」
俺から解放された沙世は、ソファーから離れて俺に背を向けた。俺は沙世に脇腹をつままれてできた跡を見た。
「…うーん…これはこれで興奮するかも。沙世が俺につけた跡…」
「バカ!」
「人に暴力振るっといてバカとはなんだよ」
「いーから早く服着てよ!もうっ」
顔を赤くして怒りながらリビングから出ていこうとする沙世は、いつもの沙世に戻っていた。
「どこ行くんだよ?」
「洗濯物畳むの!」
「んじゃ俺も」
俺はソファーから立ち上がり、沙世にくっつきながらついて行く。
「こ、来ないでよっ」
「んでだよ。俺のTシャツはバスルームにあるんだよ」
「てゆうかシャワー浴びたんでしょ?裸でいたらまた風邪ひくよ」
俺と沙世はそんな会話を交わしながら一緒にバスルームに向かうと、沙世は乾燥機から衣類を出していた。俺は脱衣所の棚の上に置いたTシャツを着る。
「持つよ」
「これくらい大丈夫だよ」
衣類を抱える沙世に手を伸ばすと、沙世はなんともない顔をして首を振る。
「そんなわけにいくかよ。バスタオルとかでかいやつだけでも貸せ」
「…そう?」
沙世は渋々大きめの衣類を俺に渡し、2人でまたリビングに戻って来た。
「バスタオルの畳み方ってお母さんのこだわりとかあるのかな?」
「別にないよ」
「じゃあうちのスタイルで畳むね」
手馴れた手つきでバスタオルを畳み始める沙世は、普段から家の洗濯をやっているんだなと思った…
家庭的で女らしくてしっかりしている所も、俺にからかわれて急に怒ったり泣いたりする沙世も全部好きだ。
そんなことを思いながら自分の服を畳んでいたら、沙世が手を動かしながら俺の顔を覗き込んで来た。
「どうした?」
「風邪良くなったみたいだね。さっきよりも調子良さそう」
ホッとしたように微笑む沙世を見て、俺はたまらない気持ちなり気がつくと沙世を抱きしめていた。
「お、尾神…くん?」
驚いたのと恥ずかしいのが混ざったような沙世は、俺の胸の中で緊張してるのか体を固まらしていた。
「凌哉」
「え?」
「凌哉って呼んで」
実は前々から思ってた。沙世に苗字で呼ばれる度に沙世が遠く感じる気がする…
「え、でも…」
「呼んで」
「………凌哉…くん?」
「“くん”付けかよ…」
しかも、今の語尾なんか疑問系じゃなかったか?
「だって…」と耳を赤くする沙世は本当に可愛くてまたより沙世を好きになったきがした。
ま、いいか…ちょっとずつで…
「ねえ…いつまでこうしてるの?」
「もう少し」
そう言うと沙世は何も言わずにじっと大人しく黙っていた。そんな沙世を見て思わず笑ってしまうと、沙世は不思議そうな顔をしていた。
こいつ可愛い過ぎるだろ…マジで。
俺はもう一度沙世を抱きしめると、沙世は「また?」と言いながら顔を赤くした。