オオカミくんと秘密のキス
え…
隣にいる柳田くんの表情はとても驚いていた。私はその視線を辿り目を向けると信じられない光景を目にした…
なにこれ…っ!
目線の先は黒板…
そこには何十枚も写真が乱暴に貼られていて、周りにはチョークで悪口や暴言が書かれている。
ざっと見ても20枚程貼られているその写真をよく見てみると、写真はどれも全裸の女性が写っていてセクシーなポーズやみだらな行為をしているようなものだった。そしてその女性の顔はどれも私の顔に当てはめて写っていた。
「い、嫌………」
これアイコラってやつ…?
誰がこんなことしたの…
近くでクスクスと笑う声がしてとっさに目をやると、あの女子2人が笑っているのが見えた。それを見た瞬間…涙が溢れ出す。
「なんで誰も外さないんだよ!」
黒板に近づいて大声を出す柳田くんに、クラスの男子数人が止めに入る。
「やめろよ~俺達の楽しみを奪うなって♪」
「そうだよ!しばらく拝ませて♡」
男子達は柳田くんにいやらしい口調で言う。正直気持ち悪いと思った…
「は?何言ってんだよっ!!」
「いいから~」
柳田くんを押さえつける男子達。肩に
かけていたカバンがするりと床に落ちて、私はその場に力が抜けたようにしゃがみこんで泣いた。
もう気にしないなんて思ってたけど…ここまでやられたらもう無理。私はそんなに強くない…
私の負けだよ。
ガラ…
後ろから教室のドアが開く音がして、私は魂が抜けたような状態のまま後ろを振り返った。
「…っ!」
そこには登校してきた凌哉くんの姿が…
凌哉くんは黒板の光景を見て驚いている様子。私はその場から立ち上がり、慌てて黒板に近づいて写真を1枚ずつはがした。
嫌っ…見ないで!
見ないでっ…………
凌哉くんには見られたくない…
次々と流れてくる涙を拭きながら視界がぼやける中で写真をはがしていると、後ろから凌哉くんにそっと手を掴まれる。
その手を振り払おうとしても、凌哉くんは私の手をしっかりと握り締めた。怖くて後ろを振り向くことが出来ない私は、震えて消えそうな声を出した。
「お願…いっ………見ないでっ…」
「……」
こんな写真見られたくない…
凌哉くんに引かれたくない…!
後ろからギュッと私を抱きしめる凌哉くん。そして耳元で「大丈夫」と優しくつぶやいた…
そっと私から離れる凌哉くんは、着ているYシャツを脱いで中に着ていたTシャツ姿になった。そしてそれを私の頭にかぶせると、しーんと静まり返っている中ゆっくりと口を開く。
「この教室にいる男…全員後ろを向け」
いつもよりもはるかに低いその声はすごく怖くて迫力があり、教室にいる男子は全員凌哉くんにビビりまくっている。
「…もう一度言う。後ろを向けって言ってんだよ」
ざわざわ
凌哉くんが男子達をギロっと睨むと、教室にいる男子全員が一斉に後ろを向いた。
「りょ、凌哉!落ち着けよ!暴力とかはよくないぞ!?」
「圭吾。お前も後ろを向け」
「え…」
近くにいた柳田くんがなだめるように話しかけると、凌哉くんは柳田くんにまで怖い顔をする。
「俺以外…この写真をこれ以上見るんじゃねえ…」
「そ、そうだよな!ごめんっ!」
慌てて後ろを向く柳田くん。凌哉くんは男子達が全員後ろを向いたのを確認すると、黒板に貼られた写真を1枚ずつ剥がし始めた。
「ここにいる全員に聞くけど…わざわざこんな写真つくった奴の事誰か知らないか?」
しーん……
凌哉くんの質問にクラスメイトは誰ひとり答える人はいない。
「…誰も何も言わないなら仕方ねえ。一人ずつ個人面談するか」
隣にいる柳田くんの表情はとても驚いていた。私はその視線を辿り目を向けると信じられない光景を目にした…
なにこれ…っ!
目線の先は黒板…
そこには何十枚も写真が乱暴に貼られていて、周りにはチョークで悪口や暴言が書かれている。
ざっと見ても20枚程貼られているその写真をよく見てみると、写真はどれも全裸の女性が写っていてセクシーなポーズやみだらな行為をしているようなものだった。そしてその女性の顔はどれも私の顔に当てはめて写っていた。
「い、嫌………」
これアイコラってやつ…?
誰がこんなことしたの…
近くでクスクスと笑う声がしてとっさに目をやると、あの女子2人が笑っているのが見えた。それを見た瞬間…涙が溢れ出す。
「なんで誰も外さないんだよ!」
黒板に近づいて大声を出す柳田くんに、クラスの男子数人が止めに入る。
「やめろよ~俺達の楽しみを奪うなって♪」
「そうだよ!しばらく拝ませて♡」
男子達は柳田くんにいやらしい口調で言う。正直気持ち悪いと思った…
「は?何言ってんだよっ!!」
「いいから~」
柳田くんを押さえつける男子達。肩に
かけていたカバンがするりと床に落ちて、私はその場に力が抜けたようにしゃがみこんで泣いた。
もう気にしないなんて思ってたけど…ここまでやられたらもう無理。私はそんなに強くない…
私の負けだよ。
ガラ…
後ろから教室のドアが開く音がして、私は魂が抜けたような状態のまま後ろを振り返った。
「…っ!」
そこには登校してきた凌哉くんの姿が…
凌哉くんは黒板の光景を見て驚いている様子。私はその場から立ち上がり、慌てて黒板に近づいて写真を1枚ずつはがした。
嫌っ…見ないで!
見ないでっ…………
凌哉くんには見られたくない…
次々と流れてくる涙を拭きながら視界がぼやける中で写真をはがしていると、後ろから凌哉くんにそっと手を掴まれる。
その手を振り払おうとしても、凌哉くんは私の手をしっかりと握り締めた。怖くて後ろを振り向くことが出来ない私は、震えて消えそうな声を出した。
「お願…いっ………見ないでっ…」
「……」
こんな写真見られたくない…
凌哉くんに引かれたくない…!
後ろからギュッと私を抱きしめる凌哉くん。そして耳元で「大丈夫」と優しくつぶやいた…
そっと私から離れる凌哉くんは、着ているYシャツを脱いで中に着ていたTシャツ姿になった。そしてそれを私の頭にかぶせると、しーんと静まり返っている中ゆっくりと口を開く。
「この教室にいる男…全員後ろを向け」
いつもよりもはるかに低いその声はすごく怖くて迫力があり、教室にいる男子は全員凌哉くんにビビりまくっている。
「…もう一度言う。後ろを向けって言ってんだよ」
ざわざわ
凌哉くんが男子達をギロっと睨むと、教室にいる男子全員が一斉に後ろを向いた。
「りょ、凌哉!落ち着けよ!暴力とかはよくないぞ!?」
「圭吾。お前も後ろを向け」
「え…」
近くにいた柳田くんがなだめるように話しかけると、凌哉くんは柳田くんにまで怖い顔をする。
「俺以外…この写真をこれ以上見るんじゃねえ…」
「そ、そうだよな!ごめんっ!」
慌てて後ろを向く柳田くん。凌哉くんは男子達が全員後ろを向いたのを確認すると、黒板に貼られた写真を1枚ずつ剥がし始めた。
「ここにいる全員に聞くけど…わざわざこんな写真つくった奴の事誰か知らないか?」
しーん……
凌哉くんの質問にクラスメイトは誰ひとり答える人はいない。
「…誰も何も言わないなら仕方ねえ。一人ずつ個人面談するか」