君色のフレーム
そのまま、仲直りも会話も、目さえ合わさぬまま、
僕たちは中学を卒業した。
別の道を歩み、
期待をした成人式でも、
顔を合わせることはおろか、
見かけることさえ、なかったのだ。
…ユキ。
今も…、元気でやっているか?
新しい友達や、…恋人ができて、
新しいしあわせを、見つけているのだろうか?
幾度となく、時を奪ったあの眼差しで
今も…、
レンズを覗いているのだろうか。
しあわせであればと願う。
笑っていてくれればと思う。
そしてー…。