君色のフレーム
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君色のフレーム
今では雪と一緒に、罪悪感に埋もれている。
「ひぃくん」
僕の苦手な独特の名前を呼ぶ声が
両手で作ったフレームを覗き込む横顔が
嬉しそうに笑った頬の赤い色が
君にとってはもう終わってしまったことかもしれないけれど
確かに、とてつもなく、いとおしかったんだよ。ねぇ、ユキ。
未練がましい?
──偶然なんて、あるはずない。
***
痛いくらいに、感情移入してしまい、涙がでました。
一度目は切なさを、二度目は希望と、そして主人公の人間らしさを強く感じる作品でした。
何度も読んでしまう、そんな小説。
最後になりましたが作者さま、素敵なお話をありがとうございます。
企画お疲れ様でした!
白花コユズ
(2013/03/09/20:31)